- 市議会議員
臼杵市議会3月 一般質問「女性の活躍推進について」
(1) 地域活動における男女共同参画を実現するためにどのような取り組みを行っていますか?
「女性の活躍推進」…最近よく耳にする言葉です。 国においては、2020年までにあらゆる分野で指導的地位に占める女性の割合を30%とする目標を定めるとともに、女性の力が最大限に発揮されることを成長戦略の中核として位置づけ、男女共同参画や女性活躍推進のための取り組みを進めています。
臼杵市では平成25年に[臼杵市男女共同参画推進条例]を施行しました。市民や事業者が一緒になって男女共同参画を総合的かつ計画的に推進し、性別にかかわらず誰もが暮らしやすい臼杵の実現を目指しており、確かに周りを見ても、女性を取り巻く環境や人々の意識は変わってきています。
しかしその一方で、地域によっては、女性が公共の場で積極的に意見をのべたり、リーダーとして活動するのがむずかしい、という声も耳にします。
市内に住むある女性から聞いたお話 → 「地域のために役立ちたい気持ちはあるのだけど、集まりや行事の中で、女性は発言しにくい雰囲気があり動きづらい」
上記のような風潮や空気感があると、そこに息苦しさを感じる(特に若い人や女性たち)は地域での付き合いを極力避けようとするかもしれません。そうすると地域は活力をなくしてしまいます。
私は昨年10月、総務委員会で島根県雲南市を視察しました。地域自主組織が、課題解決への道筋を自ら実践している、まさに住民主体の活動が行われているまちです。印象的だったのは、女性や若者が活動に食い込んでいることにより多様なマンパワーやアイデアが確保されて、柔軟で現実に即した対策が実現していることでした。
家庭・職場、そして地域において、女性の意見がしっかりと求められ反映されていることが地域活動における大きな活力となるはずです。
Q,男女共同参画実現のため、臼杵市ではどのような目標を掲げてどんな活動を展開しているのか?
Q,世代や性別の枠を超えて連携する活動として例えば「地域振興協議会」があります。地域コミュニティの再生を目指していよいよ、すべての地区で立ち上がろうとしています。大変重要で期待される活動ですが、男性/女性といった、かたよりなく、様々な人が活動に参加できるような仕組みづくりや人材育成につながるような取り組みがなされているか?
(2)市職員の職場環境における仕事と生活の調和(ワークライフバランス)について
臼杵市は、性別にかかわらずすべての職員が生き生きと活躍できるよう「特定事業主」として積極的にワークライフバランスについての指針を示し具体的な対策を施しています。
あらゆる分野の行政課題や多様な市民の要望に応えるために、女性の視点や価値観を市の業務に反映させることは重要で、そのためには、出産、子育て、介護などライフサイクルが変化しても働きつづけることができる制度の充実や、職場の理解などが欠かせません。
Q, 年次有給休暇や育児休業などの取得状況、その他の柔軟に利用できる制度の工夫などはあるか?
Q, 女性管理職の割合が極端にひくいのはなぜか (現状ではどうしても子育てや介護など、暮らしを担う割合が高くなってしまう女性 がワークライフバランスを調整するのは大変です。理解ある職場環境を生み出すためにも、管理職の男性と女性の割合が近いほうが望ましいと考えますが、現状と今後の見通しは?)
~総務課長のお答え~
○ 育児休業・・・女性は100%の取得率。男性はこれまでに5名が取得、現在1名から取得相談を受けている。
有給休暇・・・2018年度データで平均11日(毎年少しずつ増加している)
○ 女性管理職の割合については、現在40名中1名(2,5%)。要因としては管理職相当の年代の女性職員が不足しているから、との説明。今後の見通しとしては、40歳以下の職員のうちほぼ半数が女性であることから、管理職への登用が増える見込みである、とのことでした。