臼杵市議会議員 大分県人権啓発講師 女性議員の会副代表

人権講師

大分県ハンセン病対策促進事業 

ハンセン病について考える、映画『あん』の上映会&ト-クイベント行ってきました。すてきな映画。観てよかった。

原作者ドリアン助川さんのことばから印象に残ったのは

○社会の役に立たないと生きている意味がない、という考え方はあるイミ暴力的だな、と思ったんです。

○無駄な一秒なんてないんですよ、人生には。

○生きるってことは感じること=「感受すること」。 “私たちは何かを見るために、聞くために生まれてきた… だとすれば、何かになれなくても、わたしたちには生きる意味があるのよ”

※ハンセン病(昔はライ病と呼ばれていましたがライという呼び方には侮蔑のニュアンスがあるので使わず、ハンセン病と呼ぶ)は、もともと感染力も弱く死に至る病ではない。

特効薬プロミンが1943年に開発され、日本では1947年には効果が確認されています。にも関わらず政府は1953年に「らい予防法」を公布。

強制隔離、強制入所、従業禁止、外出禁止、強制堕胎など、1996年に廃止されるまで苦しみは40年以上にも続きました。

ハンセン病は国内ではほぼ根絶されているが、見た目にわかる(指や鼻を失ってしまう)症状から恐怖や偏見で見られ、人々からおそれられ遠ざけられた歴史を引きずって、現在も何千万人もの回復者や家族が、ハンセン病に対する偏見に今なお苦しんでおり、こうした状況を是正する社会の取り組みは遅れをとっています。

国や地域社会、学校、企業、病院、あるいは宗教団体も含めた組織がハンセン病患者とその家族に対して行ってきたことは、重大な人権侵害であり、彼らの尊厳を踏みにじる行為でした。